摂れてるのは理想の半分?! こんなに足りない日本人妊婦の栄養状況

食事について

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

“I’m eating for two.” ――海外ドラマなどで、こんな表現を耳にしたことはありませんか?直訳すると「私は2人分食べています」=妊娠していることを伝える表現のひとつです。授かったら、自分と赤ちゃんの2人の栄養を摂らなくてはいけません。

しかし、厚生労働省が実施した国民健康・栄養調査の結果によると、日本人妊婦はビタミンやミネラルなど、いくつか重要な栄養の平均摂取量が、妊婦さんにとっての推奨量を充たしていないことが明らかになりました。

日本人妊婦のビタミン・ミネラルの推奨量

中でも葉酸と鉄は、推奨量の半分にも達しておらず、とりわけ葉酸は、神経管閉鎖障害という疾患の発症リスクを低減させることが報告されているので、推奨量を妊娠前から摂取することが重要な栄養素のひとつです。

妊娠中に摂取推奨量が大きく増えるのが、葉酸と鉄!

通常期と妊娠期では、各栄養素の摂取推奨量が変わり、母子ともに健康な出産を迎えるためには、幅広い栄養素をバランスよく摂取することが欠かせません。中でも葉酸は通常期は240μg/日に対して妊娠期は480μg/日と2倍に、鉄は10.5mg/日に対して妊娠期は21.5mg/日と2倍以上の量が必要になります。

30~49歳(女性)の推奨摂取量を100%とした場合の、妊婦期の推奨摂取量 日本人の食事摂取基準(2015年版)より作図

このように、葉酸と鉄は特に妊娠中の摂取推奨量が大きく増えるため、充足率が推奨量の半分にも満たないという結果につながっていると考えられます。

妊娠中より「妊娠計画期」により多く必要な葉酸

このように、妊娠期は通常期よりも多くの摂取が必要なことがわかった葉酸ですが、実は妊娠期よりもさらに多くの葉酸の摂取が必要な時期があります。

葉酸の摂取基準(18歳以上) 厚生労働省:「日本人の食事摂取基準(2015年版)」策定検討会報告書(平成26年3月)より作図

それは「妊娠を計画している時期、あるいは妊娠をする可能性のある時期」。そもそも栄養素というのは、最適な血中濃度や体内の貯蔵量を満たすためには時間がかかります。さらに、妊娠初期は神経管が形成される時期。胎児の成長にとって重要なこの時期に、母体が十分な葉酸濃度を満たすためにも、妊娠の1ヶ月以上前(詳しくはこちら:赤ちゃんが欲しいと思ったら摂り始めたい栄養素とは?)から18歳以上の女性の1日あたりの推奨量の240μgより400μg多い、640μgの葉酸を摂取することが推奨されています。さらに、この付加的に摂ることが推奨されている400μgの葉酸は、一般的な食事で摂取できる食事性葉酸ではなく、サプリメントなどに含まれるプテロイルモノグルタミン酸(詳しくはこちら:多く食べるだけではNG? 効率も考えた栄養摂取のコツ:葉酸編)から摂取することがあわせて推奨されています。

サプリメントを選ぶ際には、葉酸以外にも、妊娠前・妊娠後に不足しがちな栄養素もあわせて摂取することができるプレナタル*サプリメント(*妊娠準備期間)を選んでみるといいでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PICK UP ピックアップニュース